目次
1 はじめに
4 おわりに
1 はじめに
「長町の実家を相続することになったが、自分はすでに家を建てていて住む予定がない。」
「不動産の名義変更が義務化されたと聞いたが、何から手をつければいいのか。」
宮城県仙台市太白区、特に長町駅周辺にお住まいの方や、ご実家がこのエリアにある方の中には、このようなお悩みを抱えている方が少なくない印象です。
令和6年4月にスタートした「相続登記の義務化」から2年が経過した令和8年現在、放置されていた不動産の問題が表面化し、過料への不安だけでなく、親族間での「売るか、残すか」の対立が生じています。
不動産は預貯金のように1円単位で分けることができません。そのため、適切な法的手続を踏まないと、解決までに数年を要する大きな紛争に発展するリスクをはらんでいます。本記事では、仙台市太白区長町で相続問題を専門的に扱う弁護士が、実家の相続を円満に、かつ損をせずに進めるためのポイントを解説いたします。

2 不動産の相続が揉める理由と不動産をどう分けるか
(1)なぜ不動産の相続は揉めるのか?
相続財産の中で、最もトラブルになりやすいのが「不動産」です。特に、仙台市太白区、とりわけ長町エリアには特有の事情があります。
① 地価の変動と「公平感」のズレ
長町エリアは再開発により利便性が向上し、仙台市内でも人気の居住エリアです。親が家を建てた数十年前と現在では、資産価値が大きく異なります。相続人の一人が「古い家だから価値はない」と思っていても、土地の評価額が予想以上に高く、他の相続人から多額の支払(代償金の支払)を求められるケースが少なくありません。
② 「住む人」と「住まない人」の対立
「思い出の詰まった実家を残したい」と考える長男と、「早期に売却して現金で分けたい」と考える二男・長女。長町のような生活利便性の高い地域では、この「居住継続」か「現金化」かの意見対立が先鋭化しやすい傾向にあります。
③ 相続登記義務化の影響
これまでは「面倒だから」と放置できていた名義変更も、現在は法律上の義務です。期限が迫る中で焦って話し合いを進めた結果、感情的な対立が深まってしまうのも令和8年現在の特徴的な傾向です。
(2)不動産をどう分けるか
不動産を分ける際、大きく分けて3つの方法があります。
① 現物分割
土地を分筆して物理的に分ける方法です。しかし、一般的な宅地では分筆すると一区画が狭くなり、活用が難しくなるため、実家の相続ではあまり現実的ではありません。
② 代償分割
特定の相続人が不動産を相続し、その代わりに他の相続人へ「代償金」として現金を支払う方法です。
〇メリット: 実家をそのまま残せる。
〇デメリット: 不動産を継ぐ側にまとまった現金が必要。不動産の評価額で揉めやすい。
③ 換価分割
不動産を売却し、経費を差し引いた現金を相続人で分ける方法です。
〇メリット: 1円単位で公平に分けられるため、最も揉めにくい。
〇デメリット: 思い出の家がなくなる。売却の手間や譲渡所得税の考慮が必要。

3 留意点と弁護士のメリット
(1)留意すべき点
仮に、「揉めないために売却して分けよう」(換価分割)と決まった場合であっても、落とし穴があります。
例えば、誰の名義で売るかという点です。
一度、相続人全員の共有名義にしてから売るのか、代表者一人の名義にしてから売るのか。これによって手続きの煩雑さや、万が一の際のトラブルリスクが変わります。
この他にも、譲渡所得税の問題であったり、遺産分割協議の長期化による固定資産税の負担の問題があります。
(2)弁護士が入ることのメリット
不動産の相続において、弁護士は単なる「書類作成者」ではありません。弁護士が入ることで次のようなメリットがあります。
〇感情のクッション: 親族同士だと罵り合いになってしまう場面でも、弁護士が間に入ることで、論点を「法律と数字」に絞り、冷静な対話が可能になります。
〇気持ちや思考の整理:自分一人や頼れるご親族との話し合いだけでは、気持ちや思考の整理が難しい場合も少なくありません。法律の専門家の助言を得ながら、ご自身の気持ちや思考を落ち着いて整理することができるようになります。
〇適切な交渉: 客観的な根拠や法律に基づいて、ご相談者様の意思を尊重した適切な交渉を行います。
〇調停・審判への備え: 万が一、話し合いが決裂しても、最初から事情を把握している弁護士がついていれば、スムーズに裁判所の手続きへ移行できます。
〇ワンストップの解決: 当事務所は、弁護士自身が不動産登記実務の経験があり(司法書士有資格者)、経験豊富な司法書士や太白区長町近隣の税理士をご紹介することも可能です。

4 おわりに
実家の相続は、単なる財産の整理ではなく、これまでの家族の歴史や、これからの生活に直結する大きな出来事です。
ながまち駅前法律事務所では、太白区長町エリアを中心に仙台市全域、宮城県内各地の不動産相続問題を扱っております。 「親が亡くなったばかりで何をしていいかわからない。」 「他のきょうだいと意見が合わず、連絡を取るのも苦痛だ。」
どのような段階でも構いません。まずは一度、紛争解決の法律専門家である弁護士にご相談ください。早期に適切な方針を立てることが、結果として親族間の絆を守り、経済的な損失を防ぐことにもつながります。
当事務所は長町駅から徒歩圏内にあり、アクセスしやすい環境を整えております。一人で悩まず、まずは「伴走者」である当事務所にご相談ください。

